こんにちは lily です。
本が届きました。
「かむ・飲み込むが難しい人のごはん」
目からウロコが落ちるレベルではなくて、目ん玉が飛び出すくらい、びっくり!
そして納得しました。
咀嚼や嚥下が困難な人が食べ続けることができるようにと、知恵がいっぱい詰まった本です。介護食を作っている人にとっては、バイブルになると思います。
「嚥下調整食学会分類2013」の新コード分類に対応 決定版 かむ・飲み込むが難しい人のごはん
- 作者: 藤谷順子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2019/07/06
- メディア: 単行本
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認知症で癌末期の父も、噛む力・飲み込む力が落ちています。
総入れ歯ではありませんが、上下とも義歯を使っています。痩せたせいでフィッテングが悪くなっているかもしれません。歯医者へ行ったのは7月が最後です。
咽頭癌への放射線治療の影響もあるかもしれません。
認知症も進んで、この頃は自分ではしを使うことができません。スプーンもなかなか持とうとしなくなりました。
キューピーのレトルト介護食を多用していますが、家族と同じものを少しでも食べさせたくて、ミキサーを利用して介護食作りに挑戦しています。
「かむ・飲み込むが難しい人のごはん」は、施設や病院給食ではなく家庭での介護食作りのためのコツやポイントが紹介されています。自分がとても参考になったポイントをいくつかご紹介したいと思います。
ミキサーのかけ方
嚥下障害がある人は一度にたくさんの量を食べることができません。
だから、ミキサーも少量ずつ作れるミキサーが良いですね。
私は、Iwataniのミルサーを使っています。
この本でも、小型ミキサー「マジックブレットミニ」と「バーミックス」を紹介されていました。
でも、びっくりしたのはミキサーのかけ方についてです。
ミキサーって、静かに置いて使うものだと決めていました。機械ごと手に持って、振ったり傾けたりしていいんです。
やって見たら、すごく良いです。
少量の食材だと均等に刃に当たらず、ミキサーされなかったのが、傾ければ簡単、できてしまいます。
+αして、飲み込みを助ける工夫
飲み込みを助けるものとして、28Pで、温泉玉子と野菜ムースを紹介されています。
温泉玉子をトッピングすると、食べ物のまとまりが良くなって食べやすくなるそうです。
野菜ムースの作り方もたくさん紹介されています。野菜を食べるためというより、
野菜ムースを他の食材と共に食べることで飲み込みがしやすくなる!!!
のだそうです。
これって、落とし穴だったような気がします。
野菜を単品でムースにしたこともあるのですが、目的は彩のため。
飲み込みを助けてくれるムースっていう視点は持っていませんでした。
なので、彩良く単品の野菜ムースを作る動機づけがありませんでした。
同じページで、キューピーやさしい献立の、かまなくてよい シリーズのなめらか野菜シリーズも紹介されています。
単品で供しても、栄養価とタンパク質含量が少ないし〜と思うと、食べさせようという強い気持ちになれず、パスしていました。
でも、飲み込みを助けてくれる食材としての野菜ムースは、強力な助っ人になりそうで、彩を添える意味からも、常に使っていきたいなと思いました。
トロミ剤の使い方
トロミ剤は、トロミ調整食品とも言われます。液体にトロミをつける粉末です。
トロミづけのポイントは、
ムラなく混ぜられるミニ泡立て器を使う。
食べる前に混ぜ合わせる。
傷みやすいので保存はダメ!
ルールもありました。
トロミづけのルール①は、
塩分が濃いもの、酸味が強いものはトロミがつきづらいので、まず塩分がない液体にトロミ剤を加え、かき混ぜてトロミを発生させる。
トロミが着いてから、塩分の高い液体を加えてかき混ぜトロミをつける。
今まで、醤油でも味噌汁でも、そのままの液体にトロミ剤を入れていました。
このルールを知ったからには、何にでも応用できそうです。
トロミづけのルール②は、
トロミ剤はいっぺんに入れる。トロミがついたものに、粉末トロミ剤を振り入れるとダマになる。トロミを増したい時は、別にトロミの強いものを作ってそれを混ぜる。
これもよくやってました。ダマができてしまって作り直しもしてました。
本で使用されているトロミ剤は、「トロミパワースマイル」です。
<トロミパワースマイルの使用量目安>
中間のトロミをつけるには、水100mlに、1.2g、約小さじ1杯使えばよいようです。
家にあるトロミ剤は、ソフティアSです。使用量はどう違うでしょうか。
<ソフティアSの使用量目安>
中間のトロミをつけるには、水150mlに、スティック1包、小さじ2杯必要です。
本に書いてあるトロミ剤を大さじ2杯使う時には、ソフティアSを大さじ2+2/3杯使えばよい換算になります。
まとめ
「かむ・飲み込むが難しい人のごはん」は、介護食作りのバイブルになる本です。ミキサーのかけ方、飲み込みを助ける工夫、トロミ剤の使い方について、介護食作りに役立つコツ・ポイントを抜き出してご紹介しました。
次回、オムレツを作ってみたこと、肉ムースを作る時のポイントなどご紹介したいと思います。
ここまで読んでくださって、ありがとうございます。