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古典落語【井戸の茶碗】桂文華(NHK日本の話芸)は名作!

こんにちは リリイです。

 

NHK テレビ 日本の話芸で、落語を聞きました。

題名は「井戸の茶碗

噺家は 桂文華 

 

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 広沢虎造の浪曲はよく聞いたのですが、落語はあまり聞いたことがありません。

今回は、夫がつけていたテレビを見たものです。

話がわかりやすく、面白く、途中で落ち(サゲ)が予想できたのに、一度裏切られました。

それで、最後まで期待して聞くことができました。

井戸の茶碗は、貴重な高麗茶碗としては認識していましたが、古典落語の「井戸の茶碗」を知らなかったので、皆様にもご紹介したくて、記事を書きました。

 

当然ご存知な方も多いと思います。

あらすじ他すっ飛ばしてください。

最後に、感想を書いてます。

 

 

落語「井戸の茶碗」主な登場人物

  • 千代田卜斎(ちよだぼくさい): 裏長屋に住む浪人。美しい娘がいる
  • 高木佐久左衛門(たかぎさくざえもん):細川家家臣で江戸勤番の若い武士。
  • くず屋の清兵衛(せいべい): 古物商。「正直清兵衛」と呼ばれた正直者。

 

落語「井戸の茶碗」あらすじ

正直者の屑屋の清兵衛さん。

商売で屑を集めに回っている時、ツギハギだらけで身なりが貧しい、でも品のある若い娘に呼び止められます。

生活に困った浪々の身の父親(千代田卜斎)が、屑を売りたいと。

清兵衛さんの誠実さを感じた千代田は、先祖から伝わる仏像も買ってくれないかと話を持ちかけかます。

清兵衛は、屑以外のものはわからないと断りますが、どうしてもと言われて預かってしまいます。

 

それを持って商売を続けていると、細川家の若い侍(高木)に呼び止められます。屑の中に光るのは、仏像ではないか、高木は気に入ってそれを買い上げます。

高木が、煤けた仏像を綺麗にしようとぬるま湯で洗っていると、底の紙が剥がれて、中から重たいものが出てきます。入れ子になっている小さい仏像かと思ったら、五十両の大金。

 

高木は、再び巡ってきた屑屋を呼び止め、「仏像は買ったが五十両は買った覚えがない」と五十両を売主に返すように清兵衛に頼みます。

 

清兵衛は、千代田の家へ、五十両を届けに行きますが、千代田は、「売った仏像から何が出ても、もはや自分のものではない。その金は受け取れぬ」と言います。再び、高木の元へ行きますが、高木も受け取りません。

 

困った清兵衛さんは、千代田の長屋の大家に相談します。大家は、「高木に二十両、浪人に二十両、清兵衛に十両」の案をだし、高木は納得します。浪人の千代田は、納得せず、父親が大事に使っていて今は自分が常日頃使っている古い茶碗を高木に譲りたいと申し出ます。これでやっと話が一件落着。

 

と思いきや

 

高木がもらった茶碗を磨いて大切にしているという話を、お殿様(細川)が聞きつけ、茶碗を見たいから持ってくるようにと沙汰が。

茶碗を見た殿様は、「これは井戸の茶碗じゃ」と喜んで、三百両で買い上げられます。

 

さあ、高木は、困った。この三百両。以前の例のように折半しても受け取ってくれるかどうか、清兵衛に取次を頼みます。

 

「また高木様に何かを差し上げて、その代わりに百五十両もらうことにすれば、、、」という清兵衛の提案に、千代田は「もう差し上げるものがない」と考えた末、「娘を嫁にもらっていただきたい、その支度金として150両を受け取りましょう」と。

 

清兵衛さんは喜んで、高木へこの話を持って行きます。高木も、千代田氏の娘ごなら間違いないと話がまとまります。

 

清兵衛「身なりが貧しく、すすけていますが、高木様の手で磨けば、いい娘様になりますよ」

 

そこで高木が一言「いや、もう磨くのはよそう。また小判が出るといけない」

 

落語「井戸の茶碗」の感想

屑屋の清兵衛さん、正直者すぎ!

最初は、屑200文(モン)の商いだったのに。

断りきれずに預かった仏像はとりあえず100文払って、

お侍が、50両で買ってくれたのだから、残りは全部自分の儲けでも良いはずなのに。

この底抜けな正直さと、お侍の愚直なまでの誇りと意地が、お話を作っている。

 

今の時代なら、こんな話はありえないなあと、頭で考えるけれど、

 

もしかしたら、

 

侍が、侍として清貧に生きていた時代なら、こんなこともあったのかと想像する。

 

仏像が50両で売れて、清兵衛さんが戻ってきた時点で、娘さんを受け取ってもらえないかと千代田が言うもの、と私は予想しました。

最初題名をわからないまま聴き始めたので、茶碗が出てくるとは思わなかったのです。

 

ここで茶碗が出たので、この先どうなるのかな〜と、お話の続きを聞くことができました。

 

演芸場など、その場所で聞くなら、面白くなくても最後まで座って聴き終えることができると思いますが、自宅のテレビでは、興味を惹かれず面白くないと思ったら、すぐチャンネルを変えたり、その場を離れたりして、最後まで観る聴くことがなかなかできないです。落語だけではなくて、映画もです。

耳慣れない落語を最後まで観る聴くことができて、落語の楽しさを味わうことができました。

 

「井戸の茶碗」は古典落語で有名な演目だそうです。

5代目古今亭志ん生の『井戸の茶碗』が名演中の名演といわれているそうです。

たくさんの噺家さんが演じておられるようなので、聴き比べも楽しいかもしれません。

 

まとめ

 NHK テレビ 日本の話芸で聞いた 古典落語「井戸の茶碗」をご紹介しました。

聴いてみようかな〜と思っていただけると、嬉しいです🌸

 

 

 

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