冒険するために生まれてきた

成長を信じて挑戦する冒険者の記録

認知症父の財布は遺失物で戻ってきました

こんにちは lily です。

 

認知症の父のその後「財布が見つかった」です。

 

我が家から実家までは、車で、普通と有料を1時間半+高速道路を2時間半の最低4時間かかります。渋滞があったり事故があったりすると、5時間を超えるときもあります。

途中トイレ休憩を挟みながら、ようやく実家に着きました。
郵便物を取って来ると、気になるハガキが。

 

遺失物確認通知書でした。

 

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遺失物届は今から出そうとしていたけれど・・・

あの日、夜中に警察署に行った時、財布をなくしたことは言ってたはず。

 

えーっ、財布が拾われている!!!

 

父と私と太郎、3人で、びっくりしたり、喜んだり。

 

私は内心ホッとしました。
財布は家の中でなくなったのではなく、外に落としていたってハッキリしたから。
父が太郎を疑っているのではないかと、心配していたのです。

 

認知症で困ったことは、自分の一番大切なものに執着して、人に取られるのではないかと恐れ心配してしまうこと。

嫁さんが大事な男は、嫁さんが浮気しているのではないかと疑う。
お金が大事な女は、息子の嫁がお金を取ったのではないかと疑う。

疑い出したら、きりがないから、疑われた方は潔白を証明することが難しい。

一生懸命、姑さんの世話をしていた嫁さんが、疑われて首をつった例を知っています。

 

 

すでに時間外になっていたので、取りに行くことはできないけれど、とりあえず、電話連絡をしてみました。

「警察署会計課に保管されているので、係りがいる時(時間内)でなければ受け取れない」ことを再確認しました。
受け取りは、ハガキと印鑑と受け取りにきた人間を証明するものがあれば、必ずしも本人でなくてもよいとのことでした。

父は早く受け取りに行きたくてたまらず、それから何度も私や太郎に尋ねます。
お礼はどれくらいしたらいいだろうね〜と早々と心配もしています。
月曜日の時間内にならなければ取りに行けないよと、繰り返しました。

 


財布を落とした時に、どれくらいお金が中にあったのか。
飲み屋の支払いとホテル宿泊料金の前払いはできていました。
それで、ほとんどなかったのかもしれません。
キャッシュカードは、すでに解約していますし、デパートのカードも紛失届をすませています。出てこなくても実害はほとんどありません。
運転免許を返納して、運転経歴証明書が入っていたので、それが惜しいと思っていましたが、警察で再発行できると聞いて、なければ再発行してもらおうと言っていました。
けれど、どんな状態で戻ってきてくれるのか、どこで拾われたのかわかるのは、小さな楽しみでした。

 

 

月曜日を待ちかねて、父と太郎は、警察署に行きました。
帰ってきた財布にはカードが残っていました。
お札は入っていませんでした。
太郎は、お札が入っていなかったので届けてもらえたのでは〜と言います。

 

拾われた場所は、全くの想定外でした。
私たちが把握していた父の行動線上ではなく、街中だったのです。
飲み屋でタクシーに乗せてもらったはずの父ですが、その後すぐにタクシーを降りて再び街を歩き回ったのでしょうか?
これは迷宮入りです。

どなたが拾ってくださったのか、教えていただけませんでした。
もちろん、わからなくてOKでした。

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くだんの財布です。
汚れていなくて綺麗でした。

右下のファスナーがあるデニムの入れ物は、とりあえず使ってもらっていた私のポーチです。紐をつけて、父のポシェットにくくりつけていました。

 

再び落とさないように、財布に穴を開けて紐を通して、ポシェットにくくりつけておいたらどうかしら〜と提案しましたが、却下されました。

 

 

 

戻って来た運転経歴証明書

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本人を証明してくれる写真付きカードがあるのは、ありがたいです。

 

 

しっかりしている父と、せん妄して訳がわからなくなっている父と、どちらも父です。
せん妄している時のことは、全く覚えていないのですから、対処に困ります。
父を傷つけたくはないけれど、騒動はないほうが良いです。
父の気持ちも大事にしつつ、トラブルにしない工夫が必要です。

 

 

 

ここまでお読みくださいまして、ありがとうございました。