こんにちは lilyです。
アマゾンプライムで、邦画【魂萌え!】を見ました。
感想
幸せそうな専業主婦役の風吹ジュン。
娘の彼氏が来ると聞くと、何か作らなくちゃと思ってしまうくらいに、いい主婦。
夫が突然亡くなった後に、10年続いている愛人がいたと知らされるなんて、あんまりだわ〜
相手の女の人が、そう主張するだけで、ただのお友達だったかも・・・
亡くなった人は、否定することもできないし〜と思っていました。
でも、その女性の娘さんが、「蕎麦屋の開店資金500万を都合してもらった、ありがたく頂戴します。」とお礼を言う場面で、納得しました。
夫役の寺尾聡は、最初の数場面にしか登場しないけれど、見るからに大人しそう、優しそうで、こんな旦那だったらよかったのにと思わせられます。
愛人役の三田佳子は、白髪混じりの髪で、表情も暗い感じ。
職場の同志だったのかもしれないけれど、なぜか魅力的にはみえません。
彼女は、夫が妻のことを「家具だよ」と評していたと言います。
なんてひどい言葉なんでしょう!
夫婦は長年連れ添って、お互いが空気のような存在になると聞きます。
それは、意識しないけれど無くてはならない存在と言う意味だと理解していました。
家具!
家の中にあって、必要なもの?!
夫が愛人に言う言葉としては秀逸なのかしら。
でも、寺尾聡が言う?
あんな優しそうな夫が言う?
定年退職の夜、家庭の団欒で見る家族の姿には、愛人がいる男には、とても見えませんでした。
理解できない私が、見ることができない私が、子どもすぎるのかしら。
人は、存在しているその場面に合わせて、表情を作り顔を変えるのかもしれない。
プリズムのように、光を当てた面が光るだけで、自分の知らない顔がたくさんあるのでしょう。
家族も、私が知っている顔は、ほんの一面かも。
周りに誰がいるかで、少しずつ、光る場所が違って来る・・・。
そんなことを、もう一度思い返された映画でした〜
友達に囲まれた風吹ジュンが、だんだん元気になって行くのは、勇気をもらえます。
人生、前を向いて行かなきゃですね!!
好きな場面
新しい洋服を揃えたりして、林隆三とのデートを楽しみにしていたのに、ラブホテルの前で、ごめんなさいと帰るところかな。
あのまま、ズルズルいって欲しくなかったから〜
好きな俳優
風吹ジュン
こんなに素敵な人だと知らなかったです。
同じ年代で、シワがあっても笑顔がとても可愛い。
目がくりくりしてて、思わず惹きつけられる。
他の映画も、見たくなりました。
映画紹介
『魂萌え!』(たまもえ)は、桐野夏生が、2004年『毎日新聞』で連載した小説です。NHKの土曜ドラマと映画になっています。
土曜ドラマの主役は、高畠淳子さんで、映画の主役が風吹ジュンさん。
はてなブログでは、るき某 (id:palaceatene)さんの映画レビューを見つけました。
坂本順次監督は、この作品で何を描きたかったのか、ただのおばさんの自立映画になっていると手厳しい言葉が。
同じ阪本順治監督の「顔」と比較しておられたので、その「顔」も次には見てみたいものです。
といっても、作家が何を表現したいのか〜って、今まで考えたことがない(涙)
泣いたり、笑ったり、感情を外に出せたらいいな〜と思って映画を見ています。
桐野夏生の原作を読みたい方には
風吹ジュンのオススメ映画ありましたら、ご紹介くださいませ。
ここまで、お付き合いくださいまして、ありがとうございました(^^)