こんにちは lilyです。
スタッフT子さんの結婚式に出席してきました。
奇を衒うことなく、型通りだけど、あったかくて安心できる結婚式でした。
遠くから日帰りで駆けつけて、昔の同僚も集まっていました。
私にとっても同窓会のような。
それも楽しかった理由です。
お出迎えはなく、着座して新郎新婦を待ちました。
会場が暗くなって、二人のプロフィールが紹介され、幼い頃からの写真で今までの歩みが映し出されました。
ご両親に大切に育てられたんだなあと、感慨深く、拝見しました。
そして入場。
錦糸の刺繍で彩られた黒の打掛がよく似合っていました。
二人が高砂の席についていよいよ開式。
まず、新郎の会社の会長様から祝辞がありました。
真面目な好青年ですと、会社の仕事内容も含めてご紹介がありました。
そして、新婦側から、私の祝辞。
緊張しました。
二人の写真を見て感動していたので、はじめはちょっとうるうるしてしまいました。
でも、お二人へお祝いの言葉を述べる大役を果たすんだ!と気合いを入れ直し、ゆっくり・はっきりと祝辞の原稿を読みました。
同僚スタッフみんなの思いも届けようと、心を込めました。
Tさん、T子さん
ご結婚、おめでとうございます。
ご両家の皆様にも、心よりお慶び申し上げます。
□□□□の○○と申します。
本日は、この華やかな、お喜びの席に、お招きいただきまして、ありがとうございます。
ひとこと、お祝いの言葉を贈りたいと思います。
T子さんが、入職されたのは、2007年5月1日、今から12年ほど前になります。
私の夫とT子さんのお母様が、小学校の同級生でしたので、ご縁をいただきました。
T子さんは、まだ二十歳前でしたね。
その当時から今まで、変わらず、続いていることがあります。
自転車通勤とお弁当、そして、いつもニコニコの笑顔です。
T子さんは、難しい仕事をお願いしても、嫌な顔せずに、すぐに解決してくれます。
当番医でたくさんの患者さんが来院され、みんながパニックになりそうな時も、笑顔で黙々と仕事をこなします。
一見おっとりしているようですが、仕事は早くきっちりしています。
T子さんの、実直で裏表のない性格と、勤勉さに、いつも助けられてきました。
今までありがとう。
そして、これからもよろしくね。
先日、T子さんから、「バラが咲きました、この名前わかりますか?」と、お父様が育てておられる、バラの写真を見せていただきました。
クリニックで挿し木した苗を、T子さんのお父様にお分けしたものでした。
クリニックでは、スタッフに協力してもらいながら、たくさんのバラを育てています。
バラは、水遣りしたり、余計な葉っぱを落としたり、冬には土作りをして鉢替えしたりと、美しく咲かせようと思うと手がかかります。
皆さんご存知かと思いますが、サン=テグジュペリの「星の王子さま」、というお話の中に、バラが登場します。
星の王子様は、一輪のバラを育てているのですが、わがままなバラのお世話に疲れて、他の星へと旅に出ます。
7番目に地球にやってきて、自分の星にいる1輪のバラとそっくりな、5000本のバラを見つけます。
1輪のバラは、全然特別なものじゃないと、悲しくなった王子ですが、出会ったキツネに、あることを教えられます。
それは、「バラに費やした時間が、そのバラを特別大切なものにしてくれる」ということでした。
運命の人に出会ったお二人ですが、これから、時間をかけて、共に喜び、共に苦労しながら、お互いが、特別に大切な人、運命の人になって行くのだと思います。
新しい人生の門出に立ち、喜びでいっぱいのお二人を見て、心から、その旅を応援したい気持ちでいっぱいです。
T子さんの昔の同僚や今の同僚も、同じ気持ちで集まっていると思います。
幸せなお二人を見て、私たちも幸せです。
長くなりましたが、 おふたりの末永いご多幸をお祈りいたしまして、
私のお祝いの言葉とさせていただきます。
今日は、本当に、おめでとうございます。
どうにか、無事に務めを果たすことができました。
それから乾杯。
音頭は、お二人の高校の時の恩師。
若くて素敵な女性でした。
新婦はお色直しへ。
私たちには、次々とお料理が運ばれてきます。
ご馳走で、全部は食べきれませんでした。
両家のご両親が、テーブルを回って挨拶しておられます。
私たちのテーブルにも来てくださいました。
こんな素敵な結婚式ができて羨ましいです。という言葉は飲み込んで、「本当におめでとうございます。T子さん、とってもお綺麗ですね〜。」と心からお祝いを言いました。
新婦が純白のウエデイングドレスで登場。
甥御さん姪御さんたちから花束贈呈。
そしてケーキ入刀。
みんなが、写真を撮りに集まりました。
新婦のお友達が集まっての余興もありました。
ケーキは思い入れのある手作りケーキだったそうです。
おすそ分けを美味しくいただきました。
2度目のお色直しでは、バックスクリーンが開いて、空と海を背景に、お二人登場。
新婦は鮮やかな青いドレス。
各テーブルで、新郎新婦を囲んで撮影タイムです。
私たちは、2テーブル合同で。
ついつい、ピースサインをしてしまいます。
みんな笑顔でくしゃくしゃでした。
そして、いよいよ、新郎新婦からご両親様へ花束と記念品贈呈。
新婦がお母様へ読んだ手紙には、どうしても涙うるうるします。
最後に、両家を代表して新郎お父様からご挨拶。
そして、新郎の挨拶。
型通りで、心和やかで楽しい結婚式でした。
出席して本当によかったです。